看護小規模多機能型居宅介護での仕事とは

看護小規模多機能型居宅介護は、施設への通所や泊まり、利用者自宅への訪問で提供される各種介護サービスに加え、訪問看護のサービスを提供していることが特徴です。退院直後で自宅での生活に不安がある方や病状が不安定な方など医療ニーズの高い方が、自宅で看護のサービスを受けることにより、住み慣れた場所で在宅生活を送れるようになることを目的として創設されました。そのため、施設では1名以上の常勤の看護師もしくは保健師の配置が義務付けられており、看護師の役割は非常に大きいものであるといえます。

サービス内容が多岐に渡ることから、どの業務を担当するかによって仕事内容が大きく変わりますが、看護師としては、利用者の自宅に訪問し医療行為を行うことが主な仕事となります。たんの吸引や注射・点滴、創傷への処置など基本的な医療処置を行うだけでなく、がん末期の利用者および家族に対する看取りケアなども行います。

また、施設ごとに登録できる利用者の人数が限られており、一人ひとりの状況に合わせて臨機応変にサービスを提供することが求められるといった背景から、介護職員やケアマネージャーと連携して利用者の状態を把握し、きめ細やかな処置を行う必要があります。基本的には、土日など施設が休みの日は看護師も休みですが、利用者の要望によっては休日出勤をして訪問看護を行う場合もあるようです。

看護小規模多機能型居宅介護では病院などと比べると医療行為を行う機会自体は少ないですが、需要の高い介護に関する幅広い知識や経験が得られる仕事として注目を集めています。